「大和ミュージアム」入館者、半年余で100万人突破 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
実は正式名称は「海事歴史科学館」であり、大和ミュージアムというのは愛称なのであるが、後者の方が圧倒的に通りが良い様子。
ところで、大和の展示フロアよりも上に戦後(第二次大戦以降)の船舶技術の発展などを展示するスペースがあり、現在のタンカーの模型などが飾られているのだが、その中に異質な展示物が一つ現れる。
何を隠そう、韓国の、というか、朝鮮水軍の「亀甲船」である。李舜臣将軍が、豊臣秀吉の最初の出兵時の水軍をさんざん打ち破ったという、例の船である。戦前は海兵や海大でも、優秀な兵器を持った少数軍が大軍に勝ったという国内事例(1910-1945年は朝鮮は日本の一部)として扱われていたんだとか聞く。
この船は、実は呉市と姉妹都市の関係にある、韓国の鎮海市からの開館記念の贈り物なのだそうだ。鎮海は、実は日本統治時代には、帝海が利用する軍港であり、また、統治前の日露戦争時にも日本の海軍の停泊地として利用されていたそうである。朝鮮独立後は韓国海軍の基地として利用されてきた街ということで、似たような歴史を持っていることから姉妹都市になったのだろうと推測される。
ただ、「大和ミュージアム」でも展示する場所に困ったのか、近代以前のところではなく、戦後~現代のところ、入口すぐの場所に展示してあるのである・・・
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