ネタばれあるかもです。これから読むつもりの方は「続きを読む」以降はパスしたほうがいいかもしれません。
ものはこれ:
僕等がいた
(今のところ12巻まで出てます。上記はアマゾンのアフィリエイトのリンクです)
さてさて。
念のため改行をある程度いれておきます。
(ネタばれあるかもないかもですが)
まず、この作品の作者さん、どうやら私の高校の後輩にあたるようなのです。ついでに書くと、どうも中学校も後輩のよう。
作品をあたまから読んでいくと、連載の最初では「ロシアに近い」とかの程度だった街に関する記述が「北海道のK市」というような記述になって、今出ている11巻では、K市市内の地名とか学校名(小学校名)がはっきりと書かれてたりします。
空港から市街地に入り、新橋を経て、体育館、そして、矢野の住んでた「柳町」から、高橋の実家がある「芦野」まで。途中で経由する公園・小学校・・・全部実在なんですよ。(そう考えると、矢野も、僕が通っていたK中学の後輩という設定なのかもなぁ)
コミックの方は8巻までで、多分人生でも一番楽しい時期の一つである、高校1~2年生時代が終わってしまいました。9巻からは高橋の大学の最後に進んで、そこで、登場人物が過去を回想するような感じで、過ぎた4~5年分を徐々に語るという感じ。
その4,5年ですけど・・・矢野のような「すべてが僕のみに起きる」というレベルまでは到達しなかったけれど、知り合いで、家庭の事情で・・・大学の進学も断念という人が居ました(これは僕の又聞きだから正確ではないかもなのだが)。その後、札幌の飲食街で見かけたというレポートがありましたが、今はどこにいるのやら。
9巻のあたりを音で居て、そこに、自分の高校時代のその知り合いの顔が重なりました。あとは随所に「癌」の話が出てる・・・矢野の実のお父さんとか、お母さんとか・・・なんかこういうの読んでても怖いよ・・・
でも8巻まで(9巻以降の伏線を除いて、の話)だと、単なるラブコメ系になって終わっていたかもだな。お母さんの離婚という設定は、実は当初なかったんじゃないかって気はするんだけど、どうなのかな。8巻のあたりで、ハッピーエンドへの含みを持たせつつ終わらせるくらいだったんじゃないかと思うんだけど。このお母さん、設定上は子供の将来のために結婚した、みたいな話にはなっていたけど、その状態で、これから私立大学とかでお金がかかる高校生の息子をかかえて・・・離婚するかなーとは読んでて思いました。
実際、人生っていろいろ起きます・・・ほんとに、起きるときには「これでもか」って感じで起きたりしますよ。
だから、そういう意味では、ひょっとしたら本当に起きていたかもしれない物語になっているわけで・・・ありえない話なんだけど後半はあっても不思議ではない展開になってますよね。好き嫌いはあろうとは思う。でもハッピーエンドが見たい気はするけど、実際、10代の終わりから20代の前半という5年間で・・・ああいう展開をしたら、もうハッピーエンドにはできないような気がしますねぇ。単行本ではそこまで進んでないけれど、連載では矢野と山本妹が某市で一緒に・・・という展開になってるようだし。
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余談。
矢野君には「クラスの3/2が3年間で一度は好きになる」という形容がありましたが、同じ高校の出身の私の身内が、このフレーズがついた人に心当たりがあるそうな。その、モデルと目される人はH大に進学したって聞きました。
あと、山本姉の交通事故っていうのも・・・僕の同郷の人で同じくらいの世代なら大体覚えて居るであろう某事件がモチーフ(?)になってるんじゃないか、というような見解をその身内は出してましたね。
追伸:
一部情報を削除。
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