このところ、リハスタに入ると、9割くらいの確率でAmpegのSVT450Hにあたります。
ロック系ならこれでいいと思うんですけど、女性ボーカルの歌伴で、輪郭がはっきりした音のプレベ(アッシュ+メイプルとか)だと、トーンフラットでゲインはオーバーロードしない程度にあげて、すぐに歪む感じ。
ジャズベを使ってる人が多いせいもあるんだろうけど、メンバーにそんな音が好みなのかとか言われちゃう始末。
(ジャズベの方が一般的に受けがいいように思う)
ゲイン下げて弾けばいいって話はあるにはあるんだけれども、設計された信号レベルに上げて使わないのもなんかいや。
どうしたものかと、先日は、たまたまジャズベだったせいもあるけれど、アンプ本体ではゲインを10時くらいまでに抑えた上でハイとミッドは2~3程度、バスを6くらいという極端なセッティングにした位。
それでなんとかなりはしたけれど、かといって、「歪んだ音で歌伴している」と思われるのはかなり癪にさわります・・・好きな音が出るアンプじゃないのに、それがスタイルかと思われるのがくやしいというか。
それが今回の小型アンプヘッド購入のきっかけです。
WT-500 Highwayman というEdenのヘッドを持っているのですが、さすがに重い・・・ので電車でリハの私には持ちだしはほぼ不可能ですが、2kgくらいのヘッドなら、エフェクトを抑えればなんとかなりそう。
編成が大きいこともあって、最近スタジオでお目にかかるキャビは 10インチx8発とかばかりだし、多少の出力は耐えてくれそう。
それで、ヘッドとしては400ワット以上のもの、買値で7万円台まで(できれば5万くらいだとうれしい・・・中古でも)、重さは3kg未満(できれば2kg)という条件で、楽器屋さんを回りました。
なじみのお店、大手のIとK。
結局は中古のGenz Benz Shuttle 9.0にしました。
以下、試奏レポート
なじみの某ショップにて。キャビは Aguilarの10"x4にツィーター。
試奏1 SWR headlite
100Vに正式対応していないんじゃないかってくらいにパワー不足。
練習アンプ並の音量でパワー部がクリップ、実用に耐えない。
試奏2 Aguilar Tone Hammer 500
パワーに余裕あり。
思いの外素直。店頭にあるパッシブのPJで、ドライブとゲイン12時で、気持ちオーバードライブがかかる。
ドライブを10時位まで下げると歌伴に使いやすそうな音。個人的にはこの方向はきらいじゃないです。ワイドレンジな音っていうんじゃないけれど、録音とかPAでベースで切られるようなところはブーストしても出てこないって感じの部分が好み。
某大手Kにて。
ベースは店頭にある7万くらいのプレベタイプ(確か)。セットアップひどかった。
試奏3 G&K MB800
キャビはポートなしのGKの210ツィーター付。耳の高さで、ミュート甘いのバレバレw
キャビの特性もあるんだろうが、低音の押し出しが少し弱い感じ。
あとエンハンサーみたいな機能のコンターが入りっぱなし(絞ることはできるが切れない)で、絞り切っても何か詰まった感じがする。
試奏4 G&K Fusion
真空管三発のプリ。まろやかな感じはするし、軽く歪っぽいがコンターは同じなので、気持ち丸いかなあという感じ。
GKのキャビの音が自分の好みではない可能性はある。
試奏5 Genz Benz Shuttle 9.0
900ワットのヘッドですよ、お客さん。
コントロールは素直。ただし、プリ部の終わりにシェイプスイッチがあり、上下ブーストすると、少し音が詰まった感じ、音量下がるかなあ。
キャビはampegの810で、リハスタを想定して出してみた。
スラップすると少し物足りない感じはあるか。キャビがこれだからいたしかたないか。でも歪まないヘッドでampegのキャビを鳴らすとこんな感じなのね。やはりヘッドの音の影響は凄いな。
900Wといっても、押し出し感はないんですね。SWRの900ワットのヘッドとかEdenでも似た感じだけれど、ヘッドルームを確保するためにピークで「バキッ」と出せるんだが常時押し出すわけじゃない、っていうhi-fi系のアンプという印象。
某大手I
キャビはAguilarの10"x4。ひょっとすると最初のお店と同じタイプ。
試奏6 Markbassのなんとか3
太い。でもなんというか、繊細さにかけるような。
700ワットのヘッド。人気の品=みんな持ってるw
試奏7 Genz Benzのなんとか600
プリが真空管三発。
ミッドが固定周波数で220、750?、2Kくらい。スラップするにはちょっと物足りないかな?
試奏8 Aguilar Tone Hammer 500の二回目
マークベースより低音の押し出しは弱いかも。
でも、このトーンの効き具合は僕は好きです。サドのプリアンプに近い効き具合のイメージ。
この店では試奏はアメリカンスペシャルのプレべ。
ここも弦高高かったな。
最終的にはTone Hammer (歌伴で使いやすそう)と、Genz Benz(中古、hi-fi系なのでつぶしが効く)との一騎打ち。なじみのお店は相当に値引いてくれるというオファーもありました・・・
が結局Genz Benz に。Tone Hammerは、あのプリアンプの音の特徴なんでしょう。後でペダルで買っても良さそうです。
Genz Benzはトーンの効きもマイルドでワイドレンジのメリットもデメリットもありそうです。
これからampegの部屋に入るときはこのヘッドが必需品。
ライブで使うかどうかは悩み中。
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