その後、グーグルで色々探していたら、AKG のK26Pだったかのユーザレポートは結構ウェブにあがっていることを発見。エージングにン十時間かけました、みたいな・・・
ゼンハイザーのPX200の時は、それほどエージングしなくても、僕の場合は好みの音の範囲で変わっていったように記憶しているし、また、iPod自体にのっているEQのプリセットのLatinあたりを設定してやれば低音がちょうど良い感じになったので、それほど使いこなしに僕は面倒は感じなかったのだが、他の方のレポートを読んでも、このAKG K28NC/K26Pは、結構なじゃじゃ馬らしい。
低音が出て、ボーカルはソースを選ぶというようなコメントもあったし、また、はさみ付けがきつくて、うまく装着しないとすぐに痛くなるというコメントもあり、まったくもって頷いてしまった。
昨日のエントリーを書いたのは、使用開始から15時間程度の時点である。
普段は特にエージングのためだけに何かを再生するようなことはあまりないのだが、今回は正直いって、歌物の女性ものがかなり悲しいことになっているので、エージングをしっかりやることにした。
ノイズキャンセルを切った状態で、最初はiPod (Photo 60GB)でランダム再生。私のライブラリーはアコースティックなジャズ、70-90年代のロック、70-80年代の日本の「歌謡曲」、90年代の韓国のポップスなんてものがごっちゃに入っている。当初、それをランダム再生させていたのだけれど、ポップス系はスペクトルを見るとあまり上の周波数がないものが多いので、悩んだ挙げ句に、リンダ・ロンシュタットが85年頃にネルソン・リドルと録音した3部作の内で一番好きな For Sentimental Reasons をリピート再生することにした。これはアレンジも録音もかなり良くて、I get along without you very well とか 'Round Midnightなんかは、曲が始まる前にスタジオの外を通る車のエンジン音が聞こえたりという、それなりにオーケストラをとった、生楽器の録音。
昨夜はトータルで10時間近く、そんな感じでエージングしていたのだけれど、使用開始20時間を超えた頃、最初のわかりやすい変化が起きたみたい。
鼻づまりに聞こえていた周波数帯のうち、出過ぎだったほう(500Hzのちょい上あたり?)が少し落ち着いてきた。ベースも少々落ち着いてきたし。
あとは、これで2k~4kがかるーく持ち上がればバンザイである。
この状態で、ノイズキャンセリングを入れ、都会の交差点などで時折車の音が聞こえたりするような状況では、ベースはちょうど良い感じとも言える。ひょっとして、街中とか飛行機の中というシチュエーションでチューニングしてあるのかね?
女性ボーカルを中心にトラックを飛ばしたりして聞いてみた限りでは、かなり改善されたが、未だに、たとえば、ポピュラーでファルセットを使っているような箇所では気持ち悪い音がでることがあるが、購入当初に比べたらかなり音が変わった印象である。
かくなる上は、エージング用に、なにかクラシックを1枚買って帰るかw
ところで締め付けがきつい件だが、一番広げた状態で、痛くないところまでスライドさせて戻すという方法が基本ではあるが、私の頭の形?大きさ?では、それでもやはり痛いので、若干荒療治を施した。
ヘッドバンドの端の、ヘッドホンユニットが取り付けられている直前のあたりで、少し内側に折れ曲がっている箇所がある。ここが内側に向かいすぎていて痛いのだと思われる。
なので、手で軽く逆方向に曲げるような感じで、本当に軽く曲げてみた(実際には最初の状態から曲がっているかどうか分からない程度)。今後、経年変化で緩くなることもあるかもしれないが、当初は、このようにでもしないと結構痛くて30分以上の装着は無理ではないか。
この折り曲げを都合2回ほど、本当にかるーく行ったことで、今では少なくとも2~3時間は装着していても大丈夫である。
ソニーのNC20など、飛行機で10時間近く装着しっぱなしの経験がなんどかあるが、このヘッドホンも今度太平洋横断便でデビューさせるので、それがちょっと心配ではある。
一応追記。
エージングが200時間くらいか?になったところで、かなり聞きやすい音になりました。耳が慣れたのかエージングなのかはアレですが、他のヘッドホン(CD900STとかPXC300とか)ととっかえひっかえで使っているので、このヘッドホンだけに慣れた訳ではないと思います。
ただ、ソースを選びます。特に女性ボーカルなど、歌手によっては全然歌が前に出てこなくていらつきます。
投稿情報: Nicky | 2006/11/08 14:14