B級品でゲットしたD3200のHDDが、40GBのものでした。現行品は80GBに容量アップ。
D3200は、HDDの領域を最大4パーティション+PCドライブに分割でき、パーティションには最大で100ソングを作ることができます。
PCドライブは、基本的にはUSB接続して、PC等と共有するための領域。内部データのバックアップやら、PCから送り込むWAVファイル、その逆の転送ができます。40GBのHDDだと、標準ではこの領域は4GB。容量の種類は2/4/8GBの3種類のみ。
ちなみに、デモソングとして収録されている48kHz/16bitの曲では、内部で31トラックを使用している5分ほどの曲なんですが、この曲をバックアップすると550MBほどになります。つまり余計なテイクがない状態で1ソングはだいたい550MB程度になるということですね。
100ソングでだいたい55GB。もし、それぞれに同じサイズのVトラックを使うとその倍になりますか。
PCとのやりとりの領域をもうちょっと広げたかったのですが、8GBにするとパーティションの側が30GBを切るくらいになるので、ちょっと心許ない。
だもんで、HDDを換装してみることにしました。しかし、これやっちゃうと、せっかく新品なのに、メーカー保証は「ぱぁ」です。
もし、このエントリーを見て、改造される場合は、あくまでも自己責任でお願いします・・・
さて、僕のD3200は、USB接続したときにPC側で見たところ、ドライブはSeagate製のようでしたので、交換用に、SeagateのIDEのドライブをゲットしてきました。U-ATA100/16MBキャッシュ/7200rpm/250GBです。容量的には6倍です。137GBの壁があるかどうか不明でしたが、某所で見たレポートでは250GBで認識できているという話だったので、250GBにしました。500GBもいけるのかもしれないけれど・・・そんなドライブがあるのかどうかもしらないですけどね^^;
まぁ、250GBでも1パーティションあたり60GB近くになります。100ソングとして1つ平均600MB,これはCD-Rで約1枚分。これ以上大きくしてもあまりメリットはないんじゃないか、と勝手に結論。
換装の方法ですが下記のような感じ。(ネジを紛失しないように・・・また、ネジ山をつぶさないように)
0. 作業に先立ち、まず、マニュアルを参照して、リカバリディスクを作成します。また、必要に応じ、HDDに入っているソングのバックアップを作成します。PCにコピーしても良いかもしれません。私は、デモソングの"I'd be a fool"のバックアップを作成しておきました。くみ上げ後に動作チェックに使います。
リカバリディスクを作成した後、シャットダウンし、メインの電源をオフ、そして、電源ケーブルを本隊(あるいはコンセント)から抜いておきます。内部での感電注意。
1. まず、両側のサイドウッドを止めているネジ(3本x2)をはずし、サイドウッドを取り外します。
2. 次にD3200をひっくり返して、上面パネルの裏側に、フロント側・リア側にあるネジをはずします。(僕のやつでは、フロント4本、リア3本の7本でした)このネジは底面ではありませんので注意。
3. そうしたら、フロントを手前に天地を普通の状態にもどします。そうして手前から上面パネルを持ち上げると綺麗に開くはずです。
注意としては、フロントパネルと本隊側には、長さにあまり余裕がないフラットパネルが4本ほどつながっているので、大きく動かしすぎないこと。できれば、ちょっと開いた状態で、どのケーブルがどのコネクタにつながっているかをデジカメなどで撮影しておくと良いかも。
後述しますが、私の作業では、コネクタが1つはずれてしまい、作業後に挿し直しました。また、一番大きなコネクタが半分抜けてしまい、これも挿し直しました。
上面パネルの裏の基盤を傷つけないように、上面パネルをずらします。
4. おそらく、本体部分の中央にCD-Rドライブ、そしてその左側にコネクタをリア側にしてHDDが、マウンターをつかって4点でネジ止めされていると思います。ネジにはそれぞれワッシャーが1枚はさまってました。背面にある電源コネクタ、IDEのコネクタ(PCなどでつかうのとちがって、基盤直づけのものが使われていました)をはずします。
ワッシャーをなくさないようにネジを4点はずし、マウンター毎ディスクをはずします。ひょっとしたら、マウンターはそのままにして、ドライブだけ抜くことも可能かもしれませんが、マウンターとHDDをとめているネジを外すのが大変そうだったので、私はマウンター毎はずしました。
5. マウンターをHDDから外し、準備してある交換用のHDDに取り付けます。上下を間違えないように。また、取り外した方のHDDのIDEバスのスレーブ・マスター・ケーブルセレクトの位置を、HDD表面の図を参照してチェックしてください。取り付ける方のHDD(最近のものだと、CS(ケーブルセレクト)の位置にジャンパが入っていることが多いと思いますが、それを抜いて、さきほど外したHDDのものと同じになるように付け替えます。
私のところでは、ついていたドライブはmasterになっていたので、取り付ける方もcable selectからmasterの位置にジャンパを付け替えました。
6. HDDを元と同じように本隊に取り付けます。取り付け後、電源とIDEのコネクタを接続します。
7. 上面パネルを開いたときの逆の手順でパネルを閉めるのですが、しめる前に、パネルと本隊側をつないでいるケーブルのコネクタがしっかりささっているか、抜けていないかどうかチェックしてください。抜けていなくてもゆるんでいることもあり得ますので、念のために、すべてのコネクタを押しておくと良いでしょう。
余談ですが、私はこの確認を怠り、ネジを全部しめてから、電源が入らずに開け直す羽目になりました。PCをくみ上げるときと一緒で、閉める前、通電する前に、配線は再確認した方が良いです。
8. 念のために、ネジ止めする前に動作チェック。
AC電源をつなぎ、メインスイッチをオン。この状態でスタンバイの赤LEDがついてなければ、コネクタが外れている可能性があります。電源ケーブルを抜き、コネクタがきちんと刺さっているか再確認してください。もし再確認してもわからない場合は時間をおいてから再確認。どうしてもわからなかったら、メーカー保証は無効になってしまっていますが、メーカーに出すしかないでしょう。なので、この作業の1以降は、とにかく、自己責任でお願いします!
9. スタンバイになっていることを確認したら、マニュアルを参照しつつ、CDからのリカバリを行います。250GBのドライブではありますが、フォーマットは比較的あっという間です。いわゆるクイックフォーマットになっていると思います。(余談。マニュアルによれば、40GBモデルで、フルフォーマットすると7時間かかるそうです。250GBだと・・・7x6=42時間?まじすか?私はまだフルフォーマットはしていません。
私はPCドライブを8GBにして、パーティションを4つに切り直しました。
10. 起動後、作成してあったソングのデータをレストアします。とにかく、まず1ソング再生してみるのが良いでしょう。PCドライブ経由でPCに転送してあった場合は、通常のUSBでの接続と同じようにメニューから接続してみてください。また、某所で読んだ話では、フォーマットまではうまくいっても、PCドライブとして認識されなかったHDDがあったそうなので、リカバリの形態をとわず、一度はPCと接続してチェックした方がいいです。
で、私は、ここで、保存してあった I'd be a fool をレストアしました。48kHz/16bitで、最大31トラックを使っているようなので、動作チェックにはちょうど良いのではないかと思います。
11. 再生やUSBドライブとしての転送、あと、もし可能なら録音もチェックして問題がなければ、最初に外したネジを締め直し、サイドウッドもとりつければ作業完了です。
私は250GBドライブを8500円でゲットしてきました。某量販店で、ポイントがあったので現金は500円くらいw
付け替えた結果ですが、元々のドライブと比べて若干回転ノイズが大きくなったような気がします。しばらくは発熱と振動、ノイズについては注意しておき、温度があがりすぎる、とか、音がうるさい、という場合はドライブを元に戻すかもしれません。大事な録音の前にはやらない方がいいでしょう。
また、繰り返しになりますが、感電事故や、動作不良などの可能性もありますので、上記手順の1.以降は、とにかく自己責任でお願いします。PCの組み立ての経験があればそれほど大変な作業ではないとは思いますが、HDDの交換で他になにが起こるかわかりません。消費電力とか。
あと動作チェックしているときに感じましたが、HDDの回転の振動は、僕のところではHDDをマウントした反対側(ジョグダイヤルなどがある側)で顕著でした。また、ネジ閉めにもなにか特別なトルクの設定があるのかも。マウンターはプラスチックを挟んでとりけているようなので、実はこれも締めすぎるとプラスチックのパーツを割る可能性もあります。
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